浄土宗 八幡山成就院行慶寺

三角の自然石、馬頭観音

 お地蔵さまの右隣に立つ細長い三角形の石には二月二九日になるとニンジンが供えられます。実はこの石は馬頭観音なのです。

 六観音のひとつですが、仏像としての馬頭観音様は馬頭をデザインした冠を戴いた忿怒相の三面八臂の仏様です。つまり邪悪を退ける怖い顔が三、手が八本の仏様です。

 元々はインドの神様で梵名をハヤグリーヴァといい、そのまま訳し大持力明王ともいわれます。

 憤怒の形相で様々な魔性を砕き、苦悩を断つことでは右端の庚申さまと同じです。

 また馬は草をはみ、食べ尽くすことから、欲望や怒り、妬み心の煩悩を取り去る仏さまとして信仰されています。 近世には馬を護る仏さまともされ、交通、運送の安全を願い石仏が各所に造られました。戸越でも農業が盛んでしたので、農家の家先や道端などに造られたのでしょう。

 仏像を刻むのは大変でしたので、多くの場合は行慶寺の馬頭観音像のように、自然石に「馬頭観世音菩薩」の文字を刻んだものでした。

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